吉岡心平のマーク

タム20800形20804

私有貨車

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タム20500形
タム20900形

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特別編487
特別編489

積荷
●構造

入口


 今回はタム800形の「マルロ」版であるタム20800形を紹介する。

 タム800形は15トン積石油類専用車で、昭和17年8月新潟で8両製作された。弊サイトでは既にトップナンバーを紹介したが、一言で言って戦中製タム500形ガソリン専用車の兄弟車である。

 タム20804は昭和43年8月にタム804を改番した車両である。タム800形は、ヨンサントウで8両中7両が2段リンク化されたが、唯一タム804は北海道内に配置されていたため、道内専用として1段リンクのまま残置された。これを区別するため改番したのがタム20800形20804である。

 設計比重は0.85で、タム500形より0.12大きく、タンク容積は17m3と約18%小さい。外観・構造は戦中製タム500形に酷似し、タンク体は普通鋼製で、長さは7,650mmとタム500形と同一だが、直径は1,750mmと140mm細い。
 台枠は平形で、長さは7,900mm・軸距は4,100mmであった。走り装置は1段リンク式で、タム20804はこれを生涯守ったことになる。

 落成時の所有者は石油共販KK・常備駅は沼垂で、社名は石油配給統制KK、石油配給KKと変った。戦後は日本鉱業KKから共同石油KK所有となり、改番時の常備駅は浜釧路駅で、昭和47年8月に廃車となった。


●類似形式 タム800形800 昭和17年新潟製、ヨンサントウで2段リンク化されたグループ。


【特別編488】040501作成R4、050423R4A、070624R4A2、090414R4BY。

タム20800形20804の写真

【写真1488】 タム20800形20804 昭和46年9月19日 東札幌駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】