吉岡心平のマーク

タキ8200形8200

私有貨車

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タキ8150形
タキ8250形

 番号
ロット表


タキ8202

 ページ
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特別編307
特別編309

積荷
●構造

入口


 今回のリクエストは、35トン積甲種硝酸専用車のタキ8200形だ。

 タキ8200形は2ロット3両が在籍したが、このうち8201と02はタサ1700形の改造車で、長門さんからの指摘の通り既に私有貨車セミナーで取り上げたので、今回は残されたトップを紹介する。
 通常、甲種硝酸とは濃硝酸のことだが、私有貨車の世界では濃硫酸と濃硝酸の混酸を指していた。混合の割合はメーカーにより異なり、濃硝酸と濃硫酸の比率が5:5や8:2のものがあったようだ。用途は有機物のニトロ化で、爆薬・火薬メーカーへの輸送が大勢を占めていた。

 タキ8200は昭和35年3月汽車会社でタキ1400形1499初代を改造したもので、種車は昭和

34年10月製の30トン積のカセイソーダ液専用車であった。落成後僅か半年での改造だが、最初から転用する目論見があったようである。

 タンク体は普通鋼製で、荷役方式は上入れ上出し方式だが、S字管は装備されていなかった。
 台枠は標準的な平形で、台車TR41Cから第一次改造でTR41Dとなっている。

 所有者は三菱化成工業KK・常備駅は生涯を通じて黒崎であった。昭和49年8月には硝酸タンク車の減トンにより、荷重は3トン減の32トンに変更された。晩年はクロールスルホン酸などの輸送に用いられていたようである。所有者名は昭和63年5月に三菱化成KKに変ったが、翌平成元年10月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ6200形6201 昭和32年にタキ300形329を専用種別変更。

           タキ6200形6206 昭和38年三菱製で三菱化成工業KK向。新製車の例。


タキ8200形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
8200 S3503 汽車東京▲ タキ1400 1499初代 三菱化成工業KK
8201,8202 S4308 日車支店▲ タサ1700 2955,2956 日本石油輸送KK

タキ8200形8200の写真

【写真1308の1】 タキ8200形8200 昭和50年10月6日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第34巻に「P01997」として収録されています。

タキ8200形8200の写真

【写真1308の2】 タキ8200形8200 昭和50年10月6日 安治川口駅にて P:吉岡心平


【特別編308】021119作成、040509リンク追加+R4、050727ロット表追加、060730ロット表R2、071029ロット表
R3+R4A2、090317R4BY、130807R4C。