吉岡心平のマーク

タキ8150形8150

私有貨車

 形式
索引

タキ8100形
タキ8200形

 番号
ロット表


タキ8153

 ページ
索引

特別編97
特別編99

積荷
●構造

入口


 苛性ソーダのタンク車は、硫酸に比べて形式数が多い。これはカセイソーダが固体のため、水溶液にした時の濃度や製品純度の相違から、「タンク保温なし」・「保温あり」・「保温+ゴムライニング」の3グレードのタンク車が、並行して製作されたことが原因である。

 タキ8150は「タンク保温なし」の35トン車で、8150〜52の3両が昭和42年6月川崎で製作された。
 タキ1400形30トン車をスケールアップした車両として位置付けられるが、実は昭和28年6月、タキ4100初代形として35トン積の「保温なし」タンク車が1両製作されたことを知る人は少ない。なお同車はタキ4200形4203を経て、タキ5150形

に改造されている。

 外観・構造では、タンク廻りは何の変哲もないドーム付直円筒型で古めかしい反面、台枠はタキ5750形によく似た側梁省略の軽量タイプで、なんだか不思議な取り合わせだった。

 所有者は日軽化工KK・常備駅は岩淵で、同駅は昭和45年6月、富士川に改称された。所有者は日軽金の子会社で、岩淵から三保までアルミナ精錬に用いる苛性ソーダを輸送していた。このように暖地内で運用され、純度を重視しない用途であることが、新たに「保温なし車」を製作した理由である。昭和59年4月、三保線の廃止により全車廃車となった。


●関連形式 タキ5150形5150 「保温なし」35トン車のタキ4100初代形の改造後の姿。


タキ8150形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
8150〜8152 S4206 川崎 日軽化工KK
8153 S4508 川崎 日軽化工KK

タキ8150形8150の写真

【写真1098の1】 タキ8150形8150 日時不明 富士川駅にて P:吉岡心平

タキ8150形8151の写真

【写真1098の2】 タキ8150形8151 昭和49年12月31日 富士川駅にて P:吉岡心平


【特別編98】010905作成、030305写真1098→写真1098の2+写真1098の1追加、題名タキ8150形8150に変更、

040118R4、040717ロット表追加、050303R4A、060810ロット表R2、071010ロット表R3+R4A2、081106
R4BY、131011R4C。