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タキ8250形8250 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回のリクエストはタキ8250形グリオキザール専用車だ。グリオキザールのタンク車は、タキ8250形と16700形の2形式しかなく、両者は共に一形式一両だったので、運良く出会うことが出来たファンは、意外に少なかったのかもしれぬ。 タキ8250形は、昭和42年9月三菱で製作された。我国で初めてのグリオキザール専用車で、一形式一両であった。 外観・構造は、ステンレス缶体の三菱製タキ3700形酢酸専用車とそっくりだが、サイズを二廻りほど小さくした感じである。 |
積荷の比重が1.28と大きく、荷重が25トンと小さいこともあって、タンク容積は19.7m3と小型である。タンク材質は防食のためモリブデンを含有したステンレス鋼(SUS316)で、周囲には保温用のグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあった。荷役方式は上入れ上出し方式で、この辺りの構造もタキ3700形に酷似していた。 所有者はダイセルKK・常備駅は新井であった。会社名は昭和55年1月にダイセル化学工業KKに変更された。運用先は関西地区で、主に塚口か尼崎港だったようである。平成9年8月に廃車となった。 |
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●同一専用種別 タキ16700形16700 後継形式で昭和44年12月三菱製の35トン車。 |
【写真1211】 タキ8250形8250 平成3年7月14日 新潟貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平