吉岡心平のマーク

タキ4200形14206

私有貨車

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タキ4150形
タキ4600形

 番号
解説

タキ14204
タキ14208

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特別編282
特別編284

積荷
●構造

入口


 車両メーカーでは大手だが、貨車は殆ど製作していない会社がある。今回紹介する近畿車両もそのひとつだ。

  昭和39年9月から10月にかけて、昭和電工では35トン積カセイソーダ液専用車であるタキ4200形を、4287〜99,14200〜06の20両まとめて製作した。このうち18両は日立製だったが、最後の2両である14205と06は、近畿車両が製作を担当した。同社製の化成品タンク車としては味の素のタム5000形や、水澤化学のタキ6050形が有名だが、同社製のカセイソーダ液専用車は後にも先にもこの2両だけである。
 設計比重は1.47、タンク容積は23.8mであった。タンク体は普通鋼製で、内面にはゴムライニ

ングされていた。タンク直径は1,900mm・長さは8,800mmで、周囲には保温用の50mmグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあった。外観では、頂部が丸いドームが特徴と言えるだろう。ちなみに日立製と比較すれば、タンク直径が10mm太い代りに、長さが100mm短くなっている。
 台枠は通常の平台枠で、長さは9,800mm、BC間距離は6,500mmであった。台車はTR41Cから、写真のように第二次台車改造でTR41DSに改造されている。

 所有者は昭和電工KK・常備駅は扇町であった。写真は岩沼の製紙会社に運用されていた時の姿である。比較的長生きであったが、平成14年6月に2両一緒に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和39年10月
製造所   近畿車両
設計比重  1.47
タンク容積  23.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ  8,800mm
タンク内面 ゴム
熱絶縁   グラスウール厚さ50mm
●荷役方式
荷役方式  上入れ下出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       9,800mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形空気
台車       TR41C→TR41DS
         (第二次台車改造)

タキ4200形14206の写真

【写真1283】 タキ4200形14206 昭和60年8月13日 岩沼駅にて P:吉岡心平


【特別編283】021004作成、040302R4、050403R4A、070602リンク変更、070608R4A2、081111R4BY、091205諸元追加+R4B。