吉岡心平のマーク

タキ30000形30000

私有貨車

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タキ29300形
タキ30100形

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[ロット表]


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特別編281
特別編283

積荷
●構造

入口


 昔むかし、タンク車のタンク内部には「波除け板」と称する仕切板が設置されていた。走行・連結時に積荷の動揺を抑えることが目的だったが、昭和35年以降は、高圧ガスタンク車やアルミ製タンク体など一部の車両を除いて廃止された。今回紹介するタキ30000形は波除け板廃止のきっかけを作ったことで、記念すべき車両である。

 タキ30000形は30トン積ガソリン専用車で、昭和35年4月新潟で2両製作された。同時に製作されたタキ3000形13435〜39とは、波除け板を省略したこと以外は、全くの同一設計である。
 このため外観・構造はタキ3000形と同じで、設計比重は0.73、タンク容積は41.0m3である。

 タンク材質は普通鋼で、寸法は直径2,050mm・長さ12,600mmと標準的であった。
 台枠も同一で、長さ13,500mm・BC間距離10,200mm、ブレーキ装置は手+KD形空気、そして台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油KK・常備駅は下松であった。落成後、走行試験や連結打当て試験に供試された結果、これ以降新製するタンク車は、特殊車両以外は波除け板を省略出来ることになった。
 同年7月には名電築港に移り、昭和41年1月に駅名が汐見町に変更された。昭和55年3月に写真のタキ30000は本輪西、01は西港に移動したが、平成3年12月に2両揃って廃車となった。


●関連形式 タキ3000形13439 S3504新潟製で、波除板付として製作された比較対照車。


タキ30000形30000の写真

【写真1282】 タキ30000形30000 昭和57年7月29日 島松駅にて P:吉岡心平


【特別編282】021002作成、031216R4、050501R4A、070604R4A2、100808写真1282の2を第514週へ移設+R4B、130706R4C。