吉岡心平のマーク

タキ4200形14208

私有貨車

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タキ4150形
タキ4600形

 番号
解説

タキ14206
タキ14211

 ページ
索引

特別編245
特別編247

積荷
●構造

入口


 古くからの貨車ファンである遠藤さんからのリクエストは、タキ4200形14208だ。何の変哲もない貨車なのだが、リクエストの理由は何だろう?

 閑話休題、タキ14208はタキ4200形35トン積カセイソーダ液専用車の一員として、昭和40年3月に富士車両で製作され、タキ14207〜10からなる4両ロットに属する。日本カーバイトのカセイソーダタンク車としては最終期の増備で、同年10月に富士車両で増備された同形機タキ14214〜16が、その最後となっている。
 設計比重は1.47、タンク容積は23.8m3である。タンク材質は普通鋼で、内面には厚さ3mmのゴムがライニングされていた。タンク体は一見細目に見えるが、寸法は直径1,900mm・長さ

8,776mmと標準的寸法である。その理由は、タンク周囲のグラスウール断熱材が厚さ25mmと他車の50mmより薄いことにあるようだ。外観では、支柱の少ないタンク手摺が目を引くが、これは当時の三菱製や富士車両製のタンク車に見られる特徴であった。
 台枠は平台枠で長さは9,900mmと、本形式では標準と言える長さだ。台車はTR41Cから第二次台車改造でTR41DSに改造されている。

 所有者は日本カーバイト工業KK・常備駅は魚津であった。同社所有のタキ2600形や2800形と混用され、各地に出没していたが、少数派のため影は薄かったようである。昭和62年9月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和40年3月
製造所   富士車両
設計比重  1.47
タンク容積  23.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ  8,776mm
タンク内面 ゴム厚さ3mm
熱絶縁   グラスウール厚さ25mm
●荷役方式
荷役方式  上入れ下出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       9,900mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形空気
台車       TR41C→TR41DS
         (第二次台車改造)

タキ4200形14208の写真

【写真1246】 タキ4200形14208 昭和49年3月30日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【特別編246】020801作成、040108R4、050403R4A、070602リンク変更、071010R4A2、090701R4BY、091205諸元追加+R4B。