吉岡心平のマーク

タキ12500形12504

私有貨車

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タキ12400形
タキ13600形

 番号
ロット表

タキ12503
タキ12505

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特別編253
特別編255

積荷
●構造

入口


 ようやく四條さんのリクエストにお答え出来ることは、小職にとっても欣快とする所だ。

 タキ12500形はタサ1700形ガソリン専用車を転用改造した31トン積塩酸専用車で、昭和43年から45年にかけて9両が日車支店で誕生した。

 タキ12504は昭和44年7月にタサ1700形4725を改造したもので、12502〜04からなる3両ロットの一員である。
 タンク体はタサ時代のものをそのまま使用し、設計比重1.11から31トンと半端な荷重となった。積荷による腐食防止のため、タンク内面を清浄化した後、厚さ4mmのゴムライニングを追加した。
 荷役装置は一新され、空気を用いた上入れ・上出し方式を新設した。タンク踏板も大型のものに交換されている。

 台枠以下は種車のものをそのまま使用し、台車はTR41Cである。

 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は柏崎であった。本車はタキ12500形で唯一、他社に移籍された経歴を持っており、昭和46年11月から昭和55年10月の間、味の素KK所有・塩浜操駅常備となっていた。
 不思議なのはこの間、大勢が塩浜操を訪れたにも拘らず、本車を見た人が殆どいないことだ。また味の素所有者の通例である「アミノ酸兼用車」にもなっていない。これらの点から推察すれば、南四日市・諸富など他の工場を基地として運用されていたものと思われる。
 味の素から日石輸送にリースバックされた後は、郡山駅常備となり、そのまま昭和56年7月に廃車となった。


【特別編254】020817作成、020911リンク追加、031202ロット表追加、040115R4、050413R4A、060427ロット
表を特別編663に移動、070629R4A2、090409R4BY。

タキ12500形12504の写真

【写真1254の1】 タキ12500形12504 昭和54年7月14日 東高島駅にて P:高松忠

【高松さんから貴重な写真を提供して頂きました】

タキ12500形12504の写真

【写真1254の2】 タキ12500形12504 昭和45年9月26日 越中島駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】