吉岡心平のマーク

タキ12400形12400

私有貨車

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タキ12300形
タキ12500形

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[ロット表]


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特別編353
特別編355

積荷
●構造

入口


 今回紹介するタキ12400形は、特別編29のタキ12300形の解説ページに、おまけとして掲載していた写真を独立させたものである。

 タキ12400形は30トン積塩化ビニル専用車で、昭和43年10月日立製である。他形式の改造であるホキ5800形ホッパ車の増備で、タキ12300形と競作されたたが、試作的要素が強かったようだが、共に一形式一両で終わっている。

 積荷は塩化ビニル樹脂の微粉末で、見掛け比重は0.5と低く、タンク容積は60m3と巨大である。アルミナ輸送車で実績のあった日立製だけに、タンク体はタキ6400形と同様の桶型となった。材質は積荷の純度保持を優先しステンレス鋼製としたが、この点が競作されたタキ12300形と

異なる。外観ではコストを重視して屋根部分の板厚を薄くしたため、アングル材による外骨が追加された点が、タキ12300形と相違していた。
 荷役方式はタキ6400形と異なり、先輩であるホキ5800形と同様に車体中央の底部から取卸すようになっていた。このためタンク体底面は中央に向かって傾斜し、内部にはエアスライド装置が備えられていた。
 台枠は車体と一体で、長さは12,400mm・BC間距離は9,400mmと大型であった。ブレーキは荷重30トンのため積空とはならず、台車は通常のTR41Cであった。

 所有者は電気化学工業KK・常備駅は青海であった。昭和60年12月にタキ12300形・ホキ5800形と一緒に廃車となった。


●関連形式 タキ12300形12300 同時に比較製作された形式で、タンク材質が異なる。


タキ12400形12400の写真

【写真1354】 タキ12400形12400 昭和55年9月21日 青海駅にて P:吉岡心平


【特別編354】030228作成、040115R4、050410R4A、070724R4A2、081130R4BY、140228R4C。