吉岡心平のマーク

タキ1900形11931

私有貨車

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タキ1800形
タキ2000形

 番号
[ロット表]

タキ11926
タキ11972

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特別編254
特別編256

積荷
●構造

入口


 タキ1900形のうち、手動切換式積空ブレーキの車両は特別編239で取り上げた。今回は長門さんのリクエストにより、リンクを用いた自動切換式積空ブレーキを装備した車両を解説する。

 タキ11931は昭和41年6月川崎製で、11928〜37からなるロット10の一員である。
 外観・構造で、タンク体の形状・寸法は、従来製と大差ないが、タンク手摺が新製時から設けられたため、タンク踏板の位置はこれまでの車両より低くなっている。
 今回、問題とした空気ブレーキの積空切換装置

は、写真2のように積荷の積載による車体の上下変位を、リンク機構を用いて積空切換弁に伝達するリンク式の自動積空切換装置を新たに装備した。
 なお、リンク式を初めて採用したのは、明星セメントKK所有のタキ11926,27(ロット9)なのだが、この車両は他には類のない特徴があったので、回を改めて解説することにしたい。

 所有者は一生を通じて住友セメントKKで、同年10月に西浜信号所、更に昭和43年10月に美濃本巣駅に異動し、昭和61年9月に廃車となった。


【特別編255】020820作成、021021リンク追加、040713R4、050427R4A、070722R4A2、090501R4BY。

タキ1900形11931の写真

【写真1255の1】 タキ1900形11931 昭和57年7月17日 大垣駅にて P:吉岡心平

タキ1900形11943のブレーキ装置の写真

【写真1255の2】 タキ1900形11943 昭和55年9月22日 小松駅にて P:吉岡心平

ロット11であるタキ11943に装備されたリンク式積空切換装置のアップ。