吉岡心平のマーク

タキ19000形19150

私有貨車

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タキ18900形
タキ19500形

 番号
ロット表

タキ19124
タキ19184

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特別編246
特別編248

積荷
●構造

入口


 今回はタキ19000形40トン積セメント専用車のうち、住友セメント所有のロットを取り上げる。

 タキ19000形は、川崎製のタキ1900形に対抗して日立が開発した車両で、昭和42〜46年に186両が製作された。

 タキ19150は、タキ19146〜55からなる10両ロットの一員として、昭和45年3月日立で製作された。住友セメントは一貫して川崎製のセメント専用車を愛用し、当時もタキ1900形を65両発注していた。そこにこのロットか出現したから、当時の貨車ファンは驚いたものだ。ちなみに、同社の日立製セメントタンク車は、合併で他社から引き継いだもの以外はこの10両が唯一である。

 さて異端車登場の種明かしだが、調べた結果、川崎の製造ラインが繁忙で、生産が間に合わなかったことが原因のようだ。
 外観・構造では、タンク体形状・寸法はFE2タイプ異径胴、両端部直径2,100mm・長さ9,100mmと、他社向のタキ19000形と変わらない。一方タンク側面には住友特有の設備として、エアスライド操作用の大型の空気口と、それをタンク底部に導くためのダクトが設置されている。また積込口も住友標準の3個所となっている。

 所有者は住友セメントKK・常備駅は四ツ倉であった。四ツ倉工場の廃止により、昭和59年7月に大越に異動したが、異端車として使い難かったらしく、昭和61年11月に廃車となった。


タキ19000形19150の写真

【写真1247】 タキ19000形19150 昭和58年12月11日 隅田川駅にて P:吉岡心平


【特別編247】020802作成、040107R4、050425R4A、070607R4A2、090414R4BY、131210R4C。