吉岡心平のマーク

タキ19500形19501

私有貨車

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タキ19000形
タキ19550形

 番号
ロット表


タキ19503

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第153週
第155週

●積荷
●構造

入口


 タキ19500形は、昭和45〜51年に6両が製作された35トン積スチレンモノマー専用車。時節柄、キセ付35系の一員である。

 タキ19501は00と一緒に昭和45年9月日立で製作された。
 設計比重0.9・タンク容積38.8m3で、タンク材質は積荷の純度保持のためステンレス、寸法は両端直径1,850mm・中央直径2,300mm×長さ11,200mmであった。タンク周囲には保冷用の厚さ110mmウレタン断熱材と薄鋼板を用いたキセがある。
 液出し方式は吐出管を用いた下出し方式だが、タンク上部に窒素封入装置を有していた。

 台枠は35系特有の中梁省略タイプで、長さは11,800mm・BC間距離は8,500mmと、キセ付35系の標準タイプである「BC8500系」の一員であった。ブレーキはKSD形積空+両側、台車はTR41Cである。

 落成時の所有者は住友化学工業KK・常備駅は袖ヶ浦であった。昭和48年11月、常備駅は従来のままで日本石油輸送KK所有となり、翌49年2月には駅名が北袖に変更された。昭和54年12月に南港駅、昭和58年11月には南四日市駅の常備となり、晩年はラテックス輸送に転用されていたが、タンク車輸送の終息に伴い、平成14年6月に廃車となった。


●同一専用種別 タ4000形4000 S3607三菱製で三菱油化KK向の10トン車。

           タキ800形800  昭和38年三菱製で三菱油化KK向の30トン車。


■主要諸元
製造年   昭和45年9月
製造所   日立
設計比重  0.9
タンク容積 38.8m3
●上廻り
タンク形態 異径胴(C3)形ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼(SUS304)
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク両端直径 1,850mm
タンク中央直径 2,300mm
タンク長さ  11,200mm
熱絶縁   厚さ110mmウレタン

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   35系標準
長さ      11,800mm
BC間距離  8,500mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C形

タキ19500形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
19500,19501 S4509 日立 住友化学工業KK
19502 S4712 日立 住友化学工業KK
19503〜19505 S5110 富士重 日本石油輸送KK

タキ19500形19501の写真

【写真154】 タキ19500形19501 昭和52年2月13日 村田駅にて P:吉岡心平


【第154週】030810作成、040207R4、050414R4A、050818リンク追加、050903ロット表追加、070601ロット表
R2、070721R4A2、070821ロット表R3、081229R4BY、130207R4C、130926諸元追加。