吉岡心平のマーク

タキ6350形6356

私有貨車

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索引

タキ6300形
タキ6400形

 番号
ロット表

タキ6354

 ページ
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特別編242
特別編244

●積荷
●構造

入口


 タキ6350形は6354を特別編で紹介したが、今回はドームレスの仲間を紹介する。

 タキ6350形は25トン積ペーストサイズ剤専用車で、昭和41〜49年に7両が川崎と三菱で製作された。タキ6356は本形式のラストナンバーで、昭和49年9月に川崎で製作された。このロットの特徴は、タンク体がドームレスとなった点にある。

 積荷比重は1で、タンク容積は25.0m3である。タンク材質は普通鋼製で、タンク周囲には保温用の厚さ75mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがある。
 荷役方式は下出し方式で、S字管は、高粘度の積荷の排出を補助するための空気管である。

 登場がちょうど保安度強化の動きと重なったため、タンク上部はプロテクタも付いて賑やかだ。興味深いのは、これらの配置・構造が一月前に川崎が製作したタキ20300形20304,05の該部と瓜二つである点である。写真3に拡大写真を掲載したので参考にして欲しい。
 台枠は平型で、長さは10,000mm、BC間距離は8,700mmで、タキ6354を含む川崎製の在来グループより各150mm長くなった。台車は落成時からTR41Eである。

 所有者は星光化学工業KK・常備駅は向浜から昭和53年10月に焼島に異動した。タキ6355と本車はJR貨物への移行後も生き残ったが、平成5年10月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ20300形20303 同一専用種別の35トン車で所有者が異なる。


タキ6350形6356の写真

【写真1243の1】 タキ6350形6356 昭和56年7月26日 八戸貨物駅にて P:吉岡心平

タキ6350形6356の写真

【写真1243の2】 タキ6350形6356 昭和56年7月26日 八戸貨物駅にて P:吉岡心平

タキ20300形20304の写真

【写真1243の3】 タキ20300形20304の中央部 昭和50年10月5日 加古川駅にて P:吉岡心平


【特別編243】020729作成、040731R4、050227R4A、070710R4A2、131109R4C。