吉岡心平のマーク

タキ5300形5300

私有貨車

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タキ5200形
タキ5350形

 番号
ロット表


タキ5323

 ページ
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特別編204
特別編206

積荷
●構造

入口


 武政さんの要望にお答えして、タキ5300形を解説しよう。なおカマボコ形タンク車に関しては、私有貨車セミナー第31回(RM149号)でその全貌を紹介しているので、お持ちの方は参照頂きたい。

 タキ5300形は35トン積セメント専用車で、従来ホキ3100形を製作していた日車が、川崎が開発したタキ7300形の対抗形式として開発したもの。

 タキ5300はそのトップナンバーとして昭和39年2月日車支店で製作された。

 外観・構造は、昭和38年製の30トン車であるタキ9600形(特別編100)をスケールアップしたもので、車体長は共通運用するホキ3100形に合せて延長され、軽量化のためタンク板厚は胴板4.5mm・鏡板6mmとタキ9600形より薄くされたが、その他の部分は殆ど同一と言ってよいだろう。

 所有者は秩父セメントKK・常備駅は武川であったが、昭和39年10月に籠原に移った。昭和45年10月に三ヶ尻に異動し、昭和60年12月に廃車となった。


●参考文献 吉岡心平「カマボコ形タンク車のすべて・私有貨車セミナー第31回」;RM149号(1996)


■主要諸元
製造年   昭和39年2月
製造所   日車支店
設計比重 1.15
タンク容積 30.4m3
●上廻り
タンク形態 カマボコ形
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板4.5・鏡板6mm
タンク直径 2,200mm
タンク長さ 8,800mm

●荷役方式
荷役方式 エアスライド式
●下廻り
台枠形式   枕梁間中梁省略形
長さ      9,600mm
BC間距離  6,600mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ5300形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
5300〜5309 S3902 日車支店 秩父セメントKK
5310〜5323 S3907 日車本店 秩父セメントKK
5324〜5333 S4005 日車支店 秩父セメントKK
5334〜5339 S4104 日車支店 富士セメントKK

タキ5300形5300の写真

【写真1205】 タキ5300形5300 昭和60年2月10日 千住貨物駅にて P:吉岡心平


【特別編205】020517作成、031117ロット表追加、040120R4、050320R4A、060712ロット表R2、070828ロット
表R3+R4A2、130829諸元追加+R4C。