吉岡心平のマーク

タム8700形8702

私有貨車

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タム8600形
タム8800形

 番号
ロット表

タム8700

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特別編205
特別編207

●積荷
●構造

入口


 タム8700形は15トン積塩化パラフィン専用車で、昭和40〜43年に3両が製作された。

 タム8702は昭和43年4月日立製で、本形式のラストナンバーである。この後の増備はヨンサントウ後の2軸タンク車新製禁止により、タム9500形2軸ボギー車に移行した。
 設計比重は1.13・タンク容積は13.6mであった。タンク体は耐候性高張力鋼製で、寸法は直径1,700mm・長さは6,190mmと以外に細身だが、周囲には厚さ150mmのグラスウールを用いた保温キセがあり、このため大型に見える。

 外観では偏ったドームがチャームポイントだが、これは両側ブレーキの装備が義務化されたため、下回りが窮屈になったことに起因していた。
 台枠は平形で、長さは7,500mmであった。ブレーキ装置は2軸タンク車としては珍しい両側で、走り装置は最初から2段リンクであった。

 落成時の所有者は東洋曹達工業KK・常備駅は周防富田であった。昭和53年10月に酒田港駅常備となり、その後東北東ソー化学に移籍した。平成14年度首時点では現存しているのは、貨車ファン全ての幸いである。


●同一専用種別 タム9500形9500 S4603日立製、後継形式で2軸ボギー車。


【特別編206】020518作成、030815本文修正、040114R4、050411R4A、070828ロット表R3追加+R4A2、
080809ロット表を特別編913に移動+R4BY。

タム8700形8702の写真

【写真1206】 タム8700形8702 昭和50年3月7日 周防富田駅にて P:吉岡心平