吉岡心平のマーク

タキ5350形5351

私有貨車

 形式
索引

タキ5300形
タキ5400形

 番号
ロット表


 ページ
索引

特別編540
特別編542

●積荷
●構造

入口


 日石輸送では、何回かに亘って余剰化した石油系タンク車を化成品専用車に転用してきたが、その嚆矢となったのがタサ1700形ガソリン専用車で、さまざまな化学薬品の輸送用として転用された。

 タキ5350形は35トン積ユーロイド専用車で、昭和42〜44年に7両が日車支店でタサ1700形から改造された。
 積荷は尿素樹脂接着剤の商品名で、専用車はタ3300形しかなく、不足分はメタノール・ガソリンなどのタンク車を臨専することで輸送されていた。

 タキ5351は昭和42年6月に5両改造された第一ロットの一員である。種車のタサ4864は、昭和35年4月日車支店製のロット48に属していた。

 積荷の比重は種類により1.18〜1.31とまちまちだが、設計比重は最も低比重のものに合わせ1.18とされた。
 改造では、タンク体を左右各487mmづつ切り詰め、タンク容積を25.4mとした。また防錆のため、タンク内面にはジンクリッチペイントを塗装し、安全弁は一個に減らされている。
 荷役方式は種車同様マンホールと吐出管を用いた上入れ下出し方式のままであった。
 台枠以下は種車のままで、ブレーキ装置はKD形+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は沼垂であった。写真のように、村崎野在の東北ユーロイドを基地として運用されていたようである。第一ロットの5両は、昭和56年7月に一斉に廃車となった。


●関連形式 タキ18200形18200 同様なタサ1700形転用車で、亜硫酸ソーダ液専用。


タキ5350形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
5350〜5354 S4206▲ 日車支店 タサ1700 4860,4864,4731,4720,4745(番号順) 日本石油輸送KK
5355,5356 S4407▲ 日車支店 タサ1700 4715,4734 日本石油輸送KK

タキ5350形5351の写真

【写真1541の1】 タキ5350形5351 昭和55年11月2日 村崎野駅にて P:吉岡心平

タサ1700形4863の写真

【写真1541の2】 タサ1700形4863 昭和49年6月 村田駅にて P:吉岡心平

種車と同一ロットの車両で、タサ4856〜4865の10両が昭和35年4月日車支店で製作された。


【特別編541】041105作成R4、050412R4A、060325写真1541の2追加、070819R4A2、071008ロット表R3
追加、081012R4BY、131105R4C。