吉岡心平のマーク

ホキ8800形8802

私有貨車

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ホキ8500形
ホキ9300形

 番号
ロット表


ホキ8822

 ページ
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特別編101
特別編103

積荷
●構造

入口


 今回のリクエストは、岩堀さんの写真集「国鉄貨車」に掲載されていたホキ8800形である。

 ホキ8800形は35トン積生石灰専用ホッパ車で、30トン車であるホキ4700形をスケールアップしたもの。ホキ4700形自身、ボギー石炭車に屋根をプラスした車だったので、本形式はさしずめ「セキ」の孫と言う事になろうか。

 ホキ8802は、本形式の第一ロット10両中の一両として、昭和42年10月富士重で誕生した。短足(短BC間距離)腰高(高重心)といった石炭車の欠点を払拭すべく、車体前後にデッキを設置し、車体長を延伸している。積荷の生石灰は水分と反応して高熱を発するため、荷卸時の作業者の安全を図るべく、側扉の開閉は電動リモコン式となった。

 写真で、左側デッキに棒状ハンドルが突立っているのが見えるが、これは側扉の手動開閉用である。また側扉は隙間からの積荷落下、浸水を防ぐため、大型の一枚物となっていた。

 落成時の所有者は吉沢石灰工業KK・常備駅は東武線の大叶(おおがのう)で、車体には「大叶−浜川崎間専用車」と記入されていた。写真は第三者使用瑞穂建材工業KK・箱根ケ崎駅臨時常備時代のもので、運用板によれば「箱根ケ崎−拝島−立川−田端操−新小岩操−蘇我」で使用されていた。その後58−X改正による貨物駅削減で運用廃止となり、本形式も大半は廃車されたが、本車を始めとする5両は昭和60年4月、美濃赤坂地区の古田石灰工業KKに売却され、常備駅も西濃鉄道の昼飯となった。しかし二度の勤めは長くは続かず、昭和62年11月に廃車となっている。


【特別編102】010913作成、031127ロット表追加、031219R4、050421R4A、060320リンク変更、060821
ロット表R2、070625R4A2、070916ロット表R3、080930R4BY。


ホキ8800形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
8800〜8809 S4212 富士重 吉沢石灰工業KK
8810〜8815 S4404 新潟 吉沢石灰工業KK
8816,8817 S4404 新潟 奥多摩化工KK
8818〜8825 S4712〜4801 富士重 KK鉄興社
8826,8827 S4906 富士重 KK鉄興社
18800〜18802 S4808 日車 奥多摩化工KK

ホキ8800形8802の写真

【写真1102の1】 ホキ8800形8802 昭和51年9月19日 拝島駅にて P:吉岡心平

ホキ8800形8802の写真

【写真1102の2】 ホキ8800形8802 昭和51年9月19日 拝島駅にて P:吉岡心平