吉岡心平のマーク

ホキ8500形8500

私有貨車

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索引

ホキ8300形
ホキ8800形

 番号
ロット表


ホキ8527

 ページ
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特別編374
特別編376

●積荷
構造

入口


 ホッパ車は地方性が強い貨車だ。用途・線区毎に特異性があるため、止むを得ないことなのだが、趣味的な人気を集める一因となっている。

 ホキ8500形は35トン積石灰石専用車で、昭和42年に17両、49年に22両が造られた。メーカーは共に若松だが、外観は大きく異なるので、今回は昭和42年製のグループを紹介する。

 ホキ8500は17両ロットのトップとして、昭和42年11月に北九州にある若松車両で製作された。同社は地場メーカーとして、筑豊地区の各社にホッパ車を多数納入している。大半は他社設計品のリピートだったが、本形式はオリジナル設計である点が特徴である。
 外観・構造は、外口で言ってホキ4200形の車体延長版だが、新車両限界を適用して車体幅を

拡大し重心を下げた。寸法で比較すると、ホキ4200形より、長さで1100mm・幅で200mmそれぞれ大きくなっている。妻板が僅かに山形になっている点が、このグループのチャームポイントだ。
 台枠(=車体)長さは9,050mm・BC間距離は6,150mmで、ホキ4200形より共に1,250mm延長された。その後製作された国鉄ホキ2500・私有ホキ9500の両形式もこの寸法を引き継いでいる。ブレーキは積空・台車はTR41Cだが、積車で16.7パーミルの勾配を下るため、合成制輪子を装備していた。

 所有者は三菱鉱業セメントKK・常備駅は石原町で、平成2年12月に会社名は三菱マテリアルKKに変わった。平成8年3月の専用線廃止後も籍は残っていたが、平成14年3月付で車籍除外となった。


【特別編375】030428作成、030503本文修正、030506リンク追加、050430R4A、060301ロット表追加、060730
ロット表R2、070702R4A2、071130ロット表R3+R4A2、081028R4BY。


ホキ8500形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
8500〜8516 S4211 若松 三菱セメントKK
8517〜8538 S4902〜4903 若松 三菱鉱業セメントKK

ホキ8500形8500の写真

【写真1375】 ホキ8500形8500 昭和57年3月22日 黒崎駅にて P:吉岡心平