吉岡心平のマーク

ホキ8800形8822

私有貨車

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ホキ8500形
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 番号
ロット表

ホキ8802
ホキ8827

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第323週
第325週

積荷
●構造

入口


 ホキ8800形35トン積生石灰専用のホッパ車で、既に2ロットを紹介したが、今回は鉄興社向けのロットを紹介しよう。

 ホキ8822は昭和47年12月富士重で製作された。8818〜8825からなる8両ロットの一員であった。

 設計比重は0.94・ホッパ容積は37.2mで、従来のロットと同値である。
 全体の作りは昭和42年富士重で製作された第一ロットと同一で、ホッパ材質は普通鋼製、側・妻の板厚は4.5mmと薄い。
 荷役方法は、側面下部の扉からの自重落下方式だが、生石灰は皮膚に触れると火傷するため、

電動式の遠隔開閉装置を装備していた。禁水性の積荷のため、濡損を防ぐため側扉は継ぎ目のない一枚物で、圧着力が高いため、リンク腕と接する部分は補強されていた。
 台枠は側開き式ホッパ車特有の側梁のない台枠で、長さは11,000mm、BC間距離は7,700mmであった。ブレーキはKSD254−305形積空+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者はKK鉄興社・常備駅は陸中松川であった。昭和50年5月、合併により所有者名は東洋曹達工業KKとなった。運用先は宮下埠頭だったが、晩年は写真のように奥多摩工業KKに貸し出されていた。昭和59年8月にロット全車が一斉に廃車となった。


【第324週】061112作成R4A、070625R4A2、081029R4BY。

ホキ8800形8822の写真

【写真324】 ホキ8800形8822 昭和50年3月 奥多摩駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第33巻に「P01978」として収録されています。