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タキ21700形21700 |
私有貨車 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
今年もお盆がやってきた。恒例により新車年鑑の原稿を纏めていると、「タキ21700形」が廃車になっている。そうか、とうとう姿を消したか・・・ タキ21700形は昭和46年9月富士重で製作された35トン積のオルソジクロルベンゼン専用車で、一形式一両であった。ドームレスの直円筒タンク体を持つ、何の変哲も無いタンク車だが、通常は石油系タンク車の転用で賄うため、意外にこのような車両の例は少ない。設計比重が1.31と中途半端に大きかったため新製したのだろうか。 タンク材質は耐候性高張力鋼で,直径は1,950mm・長さは9,450mmと均整の取れたサイズ |
である。 所有者は保土ヶ谷化学工業KKで、常備駅は郡山だった。写真は郡山のヤードで撮影したものだが、当時は入換詰所で断われば構内を自由に撮影出来たのだから、古き良き時代だったのかもしれぬ。落成後暫くは、新興にあった保土ヶ谷の工場構内で良く見かけたものだが、晩年は塩見町に運用されていた。余剰化したタキ21350形に置き換えられる形で、車令30歳を迎えた平成12年10月に廃車となっている。 |
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●同一専用種別 タキ23500形23500 後継形式で端数トン数を採用した37トン車、昭和55年日車製。 【特別編96】010828作成、031209本文修正+写真1096の2追加、040203R4、040717リンク追加、050429 |
【写真1096の1】 タキ21700形21700 昭和50年7月18日 郡山駅にて P:吉岡心平
【写真1096の2】 タキ21700形21700 平成2年10月28日 塩浜操駅にて P:吉岡心平