吉岡心平のマーク

クム80000形80000

私有貨車

 形式
索引

クム3000形
クム1000JRF形

 番号
ロット表


クム80010

 ページ
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特別編56
特別編58

積荷
●構造

入口


 先般、4トントラックを用いたピギーバック輸送の終焉が報じられた。
 車両限界の小さいわが国では、トラックをそのまま貨車に積載するピギーバック輸送は、高価な低床貨車を使用しないと不可能とされていた。これをアイデアで克服した4トントラックピギーが登場した時は、驚きと同時に喝采を送ったものである。

 クム80000は、ピギー開業に合わせて16両製作された第一グループのなかの一両で、昭和61年10月日車で製作された。
 車体はコンテナ車と同様に、枕梁間は側梁だけで構成されているが、床面高さを下げるためスタイルは異なっている。台車にはク5000形からサルベージしたTR63CFを使用した。余談だが、本

形式は最初最高95Km/h、後には100Km/hで運用されたので、当初85Km/h系として位置づけられたTR63台車は,結局100Km/hで使用出来たことになる。

 所有者は日本フレートライナーKK・常備駅は東京貨物ターミナルで、落成後は東京タ〜梅田間の花形特急列車で活躍した。平成元年に110Km/h走行が可能なクム1000系が登場すると職場を追われ、平成元年7月に沼垂に異動した。なんだか151系を思わせる生涯を辿ったことになる。
 平成2年3月に新潟貨物ターミナル常備となった後も、新潟〜東京(田端・隅田川)間のピギー列車に充当されていたが、バプル崩壊によるリセッションにより、平成6年12月に廃車となった。


クム80000形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
80000〜80009 S6110 日車 日本フレートライナーKK
80010〜80017 S6110〜6112 川崎 日本フレートライナーKK
80018,80019 S6206 日車 日本フレートライナーKK
80020〜80036 S6209〜6211 日車 日本フレートライナーKK
80037〜80048 S6209〜6211 川崎 日本フレートライナーKK
80049,80050 S6211 JR広島車両所 日本フレートライナーKK
80051〜80054 S6303 川崎 日本フレートライナーKK
80055〜80063 S6307〜6308 日車 日本フレートライナーKK
80064〜80068 S6310 川崎 日本フレートライナーKK
10 80069 H0109 川崎 日本フレートライナーKK
11 80070〜80079 H0303〜0305 川崎 日本フレートライナーKK

クム80000形80000の写真

【写真1057】 クム80000形80000 昭和63年4月24日 東京貨物ターミナル駅にて P:吉岡心平


【特別編57】010524作成、011218リンク追加、030823リンク変更、040501R4、050508リンク追加、050423
R4A、050426リンク追加、050629写真サイズ変更+リンク追加、071127R4A2、090413R4BY、090413ロット表
R3追加、110323R4B。