吉岡心平のマーク

クム80000形80062

私有貨車

 形式
索引

クム3000形
クム1000JRF形

 番号
ロット表

クム80050
クム80078

 ページ
索引

特別編579
特別編581

積荷
●構造

入口


 クム80000形は集配用の4トントラックを積載する16トン積ピギーバック輸送用車運車だが、今回紹介するのは寒地向のグループである。

 クム80062は昭和63年8月日車製で、同一ロットには80055〜63の8両があった。

 当時、ピギーバック輸送は拡大基調にあり、新潟地区への運用開始に伴い増備されたのがこのロットである。同地へのピギーバック輸送は昭和63年3月改正で大阪タ〜沼垂間に1両/日で始まり、平成元年3月改正で同運用が2両/日に増えると共に、隅田川〜沼垂間に5両/日の輸送が始まった。このように新潟運用が本格化したため、寒地向け車両が開発されたものと思われる。
 車体はコンテナ車に似た魚腹形側梁を用いた中梁省略形だが、床面高さを下げるため両端の側

梁高さは150mmと低く、中梁上面は側梁より50mm高い。ちなみに床面高さは973mmである。
 これまで製作されたグループとの相違点は、従来は台枠上面に設置されていた、トラックの移動を防止いる「車輪止め」を、側梁下部に移した点にある。これは積雪地のため雪の積もり難い場所に置き換えたものだろう。
 その他の点は従来と変らず 車体長さは19,100mm・BC間距離は13,400mm、自連緩衝器はRD18形ゴム、ブレーキ装置は指令変換弁付CL形空気でシリンダは290mmゴム+留置用の手ブレーキ、走り装置はTR63CFであった。

 所有者は日本フレートライナーKK・常備駅は本形式で初めて沼垂となった。新潟貨物ターミナルの新設に伴い、平成2年3月にこちらに移り、落成から10年後の平成9年3月に廃車となった。


クム80000形80062の写真

【写真1580】 クム80000形80062 平成7年5月5日 南長岡駅にて P:吉岡心平

折角設計変更したものの使用者には不評だったようで、増備車は元に戻っている。


【特別編580】050426作成R4A、050629リンク追加、071129R4A2、090101R4BY、110323R4B。