吉岡心平のマーク

クム3000形3000

私有貨車

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クム2000形
クム80000形

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特別編46
特別編48

●積荷
●構造

入口


 リクエストを見ると、ホッパ車や車運車に人気があるようだ。今回は大勢の方から要望のあったクム3000形車運車について取上げる。

 クム3000形は昭和40年2〜3月三菱で10両製作された15トン積車運車。誕生時点ではシム3000形大物車だったが、10ヶ月後に「車運車」なる車種が新設(正確には車種として3代目)されたため、クム3000形に改番された。

 外観・構造は、一口に言って街で見かける立体駐車場を貨車に載せたものだ。車体は二階建で、二階には車長方向に3台・一階には車幅方向に6台、計9台の軽自動車を積載出来る。二階中央部

はエレベータとして上下すると共に、一階ではターンテーブルとなって回転する。下回りは台枠長9,300mm・軸距5,400mmと、2軸車では破格の大型車である。なおエレベータ・ターンテーブルの動力源として、床下に小型のガソリンエンジンを装備していた。

 所有者は三菱重工業KK・常備駅は水島であった。同地の工場から北九州の志免、新潟の沼垂への軽自動車輸送に充当されていたが、翌41年には国鉄開発の汎用車運車であるク5000形による輸送に切り替えられた。昭和42年3月に所有者は三菱自動車販売KKとなり、昭和45年6月に全車一斉に廃車となった。


車運車のガイド


クム3000形3000の写真

【写真1047】 クム3000形3000 昭和44年2月24日 姫路操駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編47】010422作成、021022リンク追加、040423R4、050410R4A、131009R4C。