吉岡心平のマーク

タキ1500形31597

私有貨車

 形式
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▲タキ1450形
タキ1600初代形

 番号
[ロット表]

タキ31546
タキ41500

 ページ
索引

特別編55
特別編57

積荷
●構造

入口


 タキ1500形やタキ3000形は地味な形式と思われているが、時には妙な車が隠れているものだ。

 今回紹介するタキ31597はタキ1500形の最終新製車で、昭和42年10月日立で4両製作されたロットの一両である。
 本車の最大の謎はその製造時期にある。昭和42年は、99系に属するタキ9800形から、35系のタキ45000形への移行期として位置付けられるが、実際には昭和41年から42年にかけての石油類タンク車は、タキ1500、9650、9800、10000、そして45000の5形式が入り乱れて増備されていた。
 ともあれ何故3年振りにたった4両のタキ1500

形を増備したのか、その真相は不明だが、メーカーが日立であること、日石輸送向の同社製品は化成品タンク車に限られることから、化成品タンク車の予定車転用が可能性としては有力なようにf思われる。
 外観・構造では、設計比重は0.87とタキ1500形の中では軽目だったため、タンクは直径2,050mm・長さ12,600mm、台枠は長さ13,400mmと、比較的車体の長いグループに属していた。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は扇町で、同時に製作されたタキ31594〜96は昭和56年5月にタキ2050〜52の種車となって消滅し、唯一残った本車も平成10年6月に廃車となった。


●関連形式 タキ2050形2050 同一ロットだったタキ31594を種車とした車両。


タキ1500形31597の写真

【写真1056】 タキ1500形31597 昭和63年4月30日 汐見町駅にて P:吉岡心平


【特別編56】010518作成、020205リンク追加、020524リンク追加、021209本文修正、040214R4、050414
R4A、070714R4A2、120115R4C。