吉岡心平のマーク

クム80000形80078

私有貨車

 形式
索引

クム3000形
クム1000JRF形

 番号
ロット表

クム80062

 ページ
索引

特別編488
特別編490

積荷
●構造

入口


 クム80000形では既にトップナンバーを解説したが、今度ははラストナンバーを紹介する。

 クム80000形は4トントラック2台を積載する16トン積ピギーバック用車運車で、昭和61〜平成3年に79両が日車と川重で製作された。

 クム80078は本形式の最終番号として平成3年5月川崎で7両作られたロットの一員である。不思議なのは平成元年から後継車であるクム1000形の量産が始まったにも拘らず、本形式を増備した点だ。恐らく既に本形式が運用されていた区間に対する増備で、宝の持ち腐れとなるクム1000形より、製作コストの安い本形式を増備するのが得策だったためではないかと思われる。

 基本構造と寸法は従来のクム80000形と同一だが、トラックを固定する「車輪止め」の搭載位置は、クム1000形の配置(トラックの車輪により近い位置)をレトロフィツトしたため、従来車と大きく変わっている。
 台枠構造は従来と変わらず、独特の形態の魚腹形側梁からなる中梁省略構造であった。台車は廃車発生品のTR63Fを転用しているが、調達時期から、必ずしもク5000形のものとは言えないかも知れぬ。

 所有者は日本フレートライナーKK・常備駅は隅田川であった。主として新潟地区から関東・関西に運用され、本形式では最後まで残っていたが、平成14年7月に廃車となった。


【特別編489】040507作成R4、050423R4A、050426リンク追加、050629リンク追加、071129R4A2、090413
R4BY。

クム80000形80078の写真

【写真1489】 クム80000形80078 平成7年1月2日 隅田川駅にて P:吉岡心平