吉岡心平のマーク

タ3050形3063

私有貨車

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タ3000二代形
タ3100形

 番号
[ロット表]

タ3050
タ3076

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第369週
第371週

積荷
●構造

入口


 今回はタム100二代形濃硝酸タンク車の転用改造車のうち、東洋高圧所有のタ3050形を取り上げる。

 タ3050形は10トン積ホルマリン専用車で42両全てがタム100形の転用車だが、過半を占める30両が東洋高圧の所有であった。その特徴としてはすべて戦中製タイプからの転用で、更に全車タ2900形メタノール専用車を一旦経由していたことが挙げられる。

 タ3063は昭和36年8月に、タ2900形2919の改造車として誕生した。

 種車はタム100二代形1237として昭和21年8月に落成後、昭和26年3月にタ2900形2919に改造された車両であった。
 車体はタンク体・台枠共に濃硝酸・メタノール時代と変わらず、結果的に戦中製タム100形の姿を最後まで留めることになったから皮肉である。
 台枠は平形だが、走り装置は1段リンク式からヨンサントウで2段リンク式に改造されている。

 落成時の所有者は東洋高圧工業KK・常備駅は大牟田だが同年11月には下関に移動した。昭和43年10月には三井化学との合併で三井東圧化学KK所有となり、昭和50年8月に廃車となった。


硝酸専用車のガイド


タ3050形3063の写真

【写真370】 タ3050形3063 昭和49年3月4日 下関駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第12巻に「P00682」として収録されています。


【第370週】070930R4BX3、071111R4B。