吉岡心平のマーク

タ3050形3050

私有貨車

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タ3000二代形
タ3100形

 番号
[ロット表]


タ3063

 ページ
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特別編701
特別編703

積荷
●構造

入口


 戦争中に大量に製作されたタム100二代形濃硝酸専用車は、敗戦後多数の余剰車を生んだ。これを活用すべく様々な転用改造車が誕生したが、その代表形式が今回紹介するタ3050形である。

 タ3050形は10トン積ホルマリン専用車で、昭和27〜39年に42両がタ2900・タ3300・タム100二代形から改造乃至専用種別変更された。タ2900・3300形自体もタム100二代形の改造車なので、結局すべてがタム100二代形の転用改造車である。42両中7両はタ3050形から他形式に再改造後、再々改造により再びタ3050形となった際に新番号を付与された車両なので、車体基準で数えると存在したのは35両となる。

 タ3050は昭和27年6月タム100二代形1166から改造された。同時にタ3051がタム1175から改造されている。

 改造では、タンク体・台枠共に種車のものを流用したため、専用種別変更と言った方が適当かもしれない。
 タンク体は種車のままだがドーム頂部に液入口が追加された。荷役配管・弁類は種車のものを再用したが、S字管の根元にある締切弁には、補強のためステーが追加されている。
 台枠以下も種車のものを再用したが、荷重が2/3に減ったため担バネは軽量車用に交換された。走り装置は落成時の一段リンクから、ヨンサントウで2段リンクに改造されている。

 落成時の所有者は日新化学工業KK・常備駅は新居浜であった。4月後に社名は住友化学工業KKに変わり、常備駅は昭和29年10月桜島、翌11月新居浜、昭和31年11月桜島と変遷した。写真は広栄化学工業KKに貸し出されていた際のもの。昭和48年12月に廃車となった。


硝酸専用車のガイド


タ3050形3050の写真

【写真1702】 タ3050形3050 昭和46年12月25日 吉原駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編702】060831作成R4A、061005リンク追加、070719R4A2、100513R4B。