吉岡心平のマーク

タキ4200形4273

私有貨車

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タキ4150形
タキ4600形

 番号
解説

タキ4264
タキ14204

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第357週
第359週

積荷
●構造

入口


 カマボコ形のキセと言えば日車製の専売特許のように思えるが、実は富士重製にもあった。

 タキ4273は昭和39年5月富士重製で、タキ4268〜4283からなる16両ロットの一員であった。一年前に同一所有者が同一メーカーで製作したタキ12861〜12878がカマボコキセを装備しており、このロットのタンク体を一回り大型化し、荷重を5トン増にしたものと言える。

 設計比重は1.45・タンク容積は24.2mで、三井物産の車両としては標準値である。
 タンク体は普通鋼製で、内面には純度保持のためエポキシコーティングであるエトン2100が塗装され、寸法は直径1,900mm・長さ8,860mmで、周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材

を用いたカマボコ形の保温キセを有していた。なお前作であるタキ12861〜12878とタンク寸法を比較すると、直径は50mm、長さは約550mmづつ大きい。
 台枠は平形で、寸法は長さ9,900mm・BC間距離は6,600mm、ブレーキはKD254×300形空気+手、台車はTR41Cから第二次改造でTR41DSに改造された。

 落成時の所有者は三井物産KK・常備駅は黒井であった。昭和46年3月に奥野谷浜駅に移動、昭和49年12月には信越化学工業KKに移籍した。昭和55年9月〜58年12月の間は日本陸運産業KK・浜五井駅となった。信越に戻ってからは昭和60年1月に黒井駅常備に戻り、平成8年5月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和39年5月
製造所   富士重
設計比重 1.45
タンク容積 24.2m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク内面 エトン#2100塗装
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ 8,860mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      9,900mm
BC間距離  6,600mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ4200形4273の写真

【写真358】 タキ4200形4273 昭和49年3月25日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第7巻に「P00365」として収録されています。


【第358週】070708作成R4A2、090603R4BY、100405諸元追加+R4B。