吉岡心平のマーク

タサ5500形5510

私有貨車

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タサ5400形
タサ5600形

 番号
ロット表

タサ5508
タサ5511

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第350週
第352週

積荷
●構造

入口


 液化プロピレン輸送用のタサ5500形は、既に三菱製を紹介したが、今回は日立製を取り上げる。

 タサ5510は5509と共に昭和36年10月日立で製作された。本形式の4ロット目であった。

 ガス定数は2.27・タンク容積は45.7mであった。
 タンク体はボイラー用鋼板(SB46)製で、板厚は胴板21mm・鏡板23mmと私有タンク車では最も厚い。寸法は直径1,950mm・長さは15,750mmである。タンク周囲には厚さ70mmのSP断熱材を用いた保冷キセを有していた。

 荷役装置は通常のマンホール弁方式である。
 台枠は平形で、長さは16,700mm・BC間距離は13,400mmと夫々タサ5400形より300mm短い。なお本車の側梁側面にも「謎のジャッキ受」が見られる。ブレーキは超重量車だけに適用される客車用のAV356形+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は三菱石油KK・常備駅は水島港から西埠頭となった。樹脂原料の純プロピレンを輸送していたものと思われるが、昭和39年12月にはリースバックで日本石油輸送KK所有・沼垂駅常備となった。昭和55年11月に2両揃って廃車となった。


タサ5500形5510の写真

【写真351】 タサ5500形5510 昭和51年7月18日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第21巻に「P01229」として収録されています。


【第351週】070520作成R4A2、070603R4A2、070902リンク追加、081202R4BY、100612R4B。