吉岡心平のマーク

タサ5500形5511

私有貨車

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タサ5400形
タサ5600形

 番号
ロット表

タサ5510

 ページ
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特別編890
特別編892

積荷
●構造

入口


 タサ5511は昭和37年2月日車本店で製作された。タサ5511〜5513が同一ロットだが、残り2両は翌3月の製作である。

 所有者である日本曹達は一年半前に同じメーカーでタム7200形15トン車を2両製作したが、本ロットはその増備である。用途は臨海部のコンビナートで作られたプロピレンの、山間部の既存工場への輸送で、タ300形液化エチレンタンク車

と根は一緒であったが、非効率的な輸送だったため、同社は「日曹油化」としてコンビナートに進出する形で本質的な解決を図った。

 落成時の所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。落成時の専用種別は写真のように「液化プロピレン」であったが、一年後の昭和38年2月に「LPガス」に変わった。昭和49年11月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和37年2月
製造所   日車本店
ガス定数  2.27
タンク容積 45.7m3
タンク形態 直円筒(S1)形
●上廻り
タンク材質 ボイラー鋼板(SB46)
タンク板厚 胴板21mm・鏡板23mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 15,750mm
熱絶縁   グラスウール厚さ75mm
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   16,700mm
BC間距離  13,400mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ AV356形
台車      TR41C形

タサ5500形5511の写真

【写真1891】 タサ5500形5511 P:吉岡心平所蔵

僅か1年の間だった「液化プロピレン」時代の写真。タンク手摺と梯子は黒色である。


【特別編891】080610作成R4B、131028R4C。