吉岡心平のマーク

タム400形1690

私有貨車

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タム300形
タム500形

 番号
[ロット表]

タム1666
タム1697

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第326週
第328週

積荷
●構造

入口


 化成品タンク車の雄であった富士重だが、私有貨車の製作を始めた時期が昭和30年代に入ってからと遅かったため、同社製のタム400形は改造車を除けば僅か2両しかない。今回はこのロットを取り上げる。

 タム1690は1689と共に昭和34年10月富士重で製作された。

 設計比重は1.84・タンク容積は8.2mであった。
 全体構成は、小形のタンク体は直径と長さのバランスが取れており、これに合わせて台枠も短いが、走行性能確保のため軸距は長く、いささか「がに股」である。

 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,400mm・長さ5,524mmであった。ドーム頂部はドラムカン形を採用しているが、濃硫酸専用車としては珍しい。
 この時期の富士重製タムの特徴として、背が低く、傾斜の浅いタンク受台がある。タンク帯金の下端を収めるための穴も見所だ。
 台枠は平形で、長さは6,200mm、BC間距離は3,800mmであった。ブレーキはKD203形空気+片側、走り装置は二段リンク式であった。

 落成時の所有者は三井金属鉱業KK・常備駅は大牟田から、昭和39年12月に三池浜となったが、その後大牟田に戻った。昭和59年4月に廃車となった。


 

タム400形1690の写真

【写真327】 タム400形1690 昭和50年3月3日 大牟田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第21巻に「P01640」として収録されています。


【第327週】061203作成R4A、070814R4A2、081026R4BY、140111R4C。