吉岡心平のマーク

タム5700形

私有貨車

 形式
索引

タム5600形
タム5800形

 番号
ロット表


 ページ
索引


積荷
●構造

入口


 タム5700形は16トン積カセイソーダ液専用の3軸タンク車で、昭和18年8月に4両がタサ1200形1210〜1213から改造された。

 種車となったタサ1200形は20トン積濃硫酸専用車で、1210〜1213は昭和11年11月大阪鉄工で朝鮮鉱業開発向けに製作された20両に属していた。

 本車もタ2300形やタサ1300形と同様、戦時

中の濃硫酸→カセイソーダ液転用改造車の一員で、改造内容は専用種別変更の域に留まり、キセ追加などは実施されなかった模様である。

 所有者は日窒化学工業KK・常備駅は南延岡であった。本形式を知る人が少ないのは、昭和26年3月に塩酸専用車に改造され、タ3200形3200〜3203となって姿を消したためである。このため写真・図面は未発見で、諸元等を記した資料も極めて少ないのが実態である。


●関連形式 タサ1200形(特別編555) 種車形式の例。

        タサ1300形(暫定編7)   戦時中の濃硫酸→カセイソーダ液転用改造車の仲間で、本形式より一回り大型。


タム5700形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
5700〜5703 S1808 不明▲ タサ1200形 1210〜1213 日窒化学工業KK

【暫定編8】080103作成R4A2。