|
タキ300形382 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回はタキ300形の中で、変わったカタチの割には、数が多かったタイプを紹介しよう。 タキ382は昭和25年10月に日立で製作された30トン積濃硫酸専用車である。所有者である日本鉱業では、当時タム400形20両(1545〜1564)と本形式37両(タキ352〜388)を一挙に増備した。 タンク容積は16.6m3と本形式としては標準的であった。タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板10mm・鏡板13mmと後の標準値より各1mm厚い。タンク寸法は直径1,706mm・長さ7,700mmであった。直径にある端数の原因は、鏡板と |
の板厚差ではないかと思われる。 所有者は日本鉱業KK・常備駅は日立であった。大半は一生を日立で過ごし、昭和50年代から60年代にかけて廃車されたが、写真のタキ382を含む15両は、九州の幸崎駅に移動し、佐賀関精錬所の濃硫酸輸送に使用された。その後、老朽化により昭和62年12月に廃車となった。 |
|
|
■主要諸元 製造年 昭和25年10月 製造所 日立 設計比重 1.84 タンク容積 16.6m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板10mm・鏡板13mm タンク直径 1,706mm タンク長さ 7,700mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式 |
●下廻り 台枠形式 側梁省略形 長さ 8,600mm BC間距離 5,000mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KC254形 台車 TR41→TR41D形 |
【写真224】 タキ300形382 昭和49年12月31日 吉原駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第26巻に収録されています。