吉岡心平のマーク

タキ3000形3072

私有貨車

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タキ2800形
タキ3500形

 番号
[ロット表]

タキ3062
タキ3075

 ページ
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第311週
第313週

積荷
●構造

入口


 タキ3000形と言えば我国タンク車の代表形式だが、初期に製作された車両は米軍と斬っても切れない関係にあった。

 タキ3072は昭和27年7月川崎製で、3065〜3072からなる8両ロットのラストナンバーであった。
 所有者は日本陸運産業で、今に連なる同社米タンの元祖で、実は本家米タンである米国陸軍輸送隊の第一陣も同月同日に車籍編入されていた。

 設計比重は0.74で、一般車の0.73と僅かに異なるが、実は米タンと同一値であった。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径2,050

mm・長さ12,600mmであった。本家米タンも同一寸法だが、ドーム頂部がドラム缶形では無く通常形のため、全く異なるタイプに見える。
 台枠は通常の平形で長さは13,500mm、ブレーキはKD形+手、台車はTR41Aであった。

 落成時の所有者は日本陸運産業KKで、「連合軍専用車」として配属された。昭和33年4月〜昭和34年9月の間はスタンダードヴアキューム石油所有・清水駅常備だったが、その後日陸に戻り浜安善駅常備となった。写真撮影時はペーストサイズ剤の輸送用として使用されていた。本車は廃車時期が不明だが、僚車は昭和58年頃廃車されたので、この頃姿を消したものと思われる。


●関連形式 タキ1500形1518 同時期に製作された石油類専用車で、タンク体が600mm短い。


タキ3000形3072の写真

【写真312】 タキ3000形3072 昭和50年10月5日 加古川駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第25巻に「P01467」として収録されています。


【第312週】060820作成R4A、070615R4A2、080824R4BY、081105R4BY、130427R4C。