吉岡心平のマーク

タキ3000形3075

私有貨車

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タキ2800形
タキ3500形

 番号
[ロット表]

タキ3072
タキ3149

 ページ
索引

特別編249
特別編251

積荷
●構造

入口


 このところ、大モノの紹介が続いたので、今回は軽い話題を取り上げよう。
 米タン用のタキ3000形は、さまざまな専用種別表示があったことで有名だ。このうち「ブラック」専用車はすでに取り上げたが、今回は日本的に「軽油」専用車と記したものを紹介する。
 なお戦前期の石油類タンク車、例えばタ600形、タム700形などには、「軽油」を専用種別とした車両もあったが、これらは戦時中に「石油類(除く揮発油)」に統合され、消滅している。

 米国陸軍輸送隊では、初めての自社所有車として、昭和27年7〜8月にかけて飯野と三菱で50両づつ、計100両のタキ3000形を製作した。

 タキ3075はこのうち飯野製で、「700002」の軍番号からも判るように、タキ3073〜3122からなる50両ロットの3両目である。
 さて、ここで取り上げた「軽油」は、本八戸駅常備の米タンに良く見られた専用種別で、ケロシンを主成分としたジェット航空機燃料のことと思われる。その他の地区では見掛けなかった(注)ので、常備駅変更と共に書き換えられたようだ。

 所有者は米国陸軍輸送隊で、常備駅は新興であった。その後浜安善等を経て、昭和60年9月に本八戸駅に移動し、八戸の油槽所から米軍三沢基地への燃料輸送に従事していたが、平成5年12月に廃車となった。 


(注) 神奈川にお住いの阿部さんの情報によれば、平成5〜6年にかけて安善で、タキ3083,3101,3103の3両が
    軽油専用であることを確認したとの事である。


タキ3000形3075の写真

【写真1250】 タキ3000形3075 平成3年8月15日 本八戸駅にて P:吉岡心平


【特別編250】020808作成、020824注記追加、031103R4、050330R4A、070612R4A2、090527R4BY、130827R4C。