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タム100二代形1253 |
私有貨車 |
形式 |
▲タム100初代形 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
アルミクラッドで一躍有名となった川崎製の濃硝酸タンク車だが、その始祖であるタム100二代形は製作数が1251〜1256の4ロット6両と僅かであった。今回はこのタイプを解説する。 タム1253は昭和37年9月川崎製で、1253〜1255の3両ロットの一員であった。 川崎製のタム100はタンク体が細く見えるが、実は本形式最大派閥の戦中日立製とほぼ同一寸法で、軸距が500mm伸びたのが、落ち着いて見える主因のようだ。タンク受台は三菱や日立製と比べると小振りで、控え目な印象を受ける。 |
タンク体は純アルミ製で、板厚は胴板13mm・鏡板16mmと厚い。タンク寸法は直径1,400mm・長さ6,950mmで、日立製戦中形と比較すれば直径は18mm細く、長さが32mm長いが、何れにしても僅差であった。 所有者は宇部興産KK・常備駅は宇部港であった。主に越中島・西名古屋港駅にあった化成品センターへの濃硝酸輸送に使用されていた。6両中の半数は国鉄時代に淘汰されたが、本車とタム1255は宇部所有のタム100形中では長命で、平成10年6月に廃車となった。 |
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【写真311】 タム100二代形1253 昭和50年4月26日 越中島駅にて P:吉岡心平
短期間に終わった「武蔵野操通過禁止」の表示に注目。
この写真は吉岡写真CD−ROM第17巻に「P00975」として収録されています。