吉岡心平のマーク

タキ10100形10108

私有貨車

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タキ10000形
タキ10150形

 番号
解説

タキ10105
タキ10110

 ページ
索引

第295週
第297週

積荷
●構造

入口


 タキ10100形35トン積二硫化炭素専用車については既に3ロットを紹介したが、今回は昭和47年川崎製のロットを取り上げる。

 タキ10108は本形式の4ロット目で、10107と一緒に昭和47年8月川崎で製作された。

 設計比重は1.22・タンク容積は28.7m3であった。
 タンク材質は耐候性高張力鋼(SPA)で、板厚は胴板6mm・鏡板8mmと薄い。タンク寸法は直径1,950mm・長さ9,950mmで、大型のドームは二硫化炭素タンク車のシンボルであった。タンク周囲には保冷のため、厚さ50mmのグラスウー

ル断熱材と薄鋼板からなるキセを装備していた。
 これら諸元は第一ロットから共通で、外観は既出のタキ10104に酷似するが、タンク受台は帯金方式を廃し、押え金方式に変更されている。
 台枠は平型で、長さは10,500mm・BC間距離は7,200mmで、ブレーキはKSD形積空+両側、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は昭和工業KK・常備駅は守山であった。写真は越中島で撮影したもので、化成品センターの常連であった。社名は平成4年4月に東レファインケミカルKKに変り、平成9年4月には守山駅常備のまま日本硫炭工業KKに移籍したが、平成10年11月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和47年8月
製造所   川崎
設計比重 1.22
タンク容積  28.7m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ  9,950mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式  上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       10,500mm
BC間距離   7,200mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C形

タキ10100形10108の写真

【写真296】 タキ10100形10108 昭和50年7月26日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第6巻に「P00352」として収録されています。


【第296週】060430作成R4A、070707R4A2、081203R4BY、131001諸元追加+R4C。