吉岡心平のマーク

タキ5850形5881

私有貨車

 形式
索引

タキ5800形
タキ5900形

 番号
[ロット表]

タキ5862
タキ5889

 ページ
索引

第296週
第298週

積荷
●構造

入口


 タキ5850形は20トン車の増備で余剰化した15トン積LPガス専用車を、当時需要が拡大していた塩化ビニール輸送に転用した形式だ。今回は日立製のロットを取り上げよう。

 タキ5881は昭和43年7月日立でタム7100形7131を改造した。種車は日石輸送が昭和35年9月日立で製作したタム7129〜7138からなる10両ロットの一員である。

 改造では種車のタンク体・台枠をそのまま用いたため、外観は種車時代と変化ないが、内部では弁類は銅アセチリドの生成を嫌って、銅合金を使用しないものに換装された。

 タンク体はボイラー用鋼板(SB46)製で、板厚は胴板18mm・鏡板24mm、寸法は直径1,900mm・長さ12,782mmであった。周囲には厚さ70mmのスチロポール断熱材と薄鋼板製のキセがあった。
 荷役装置はマンホール形弁装置をそのまま用いたが、前記したように弁類は塩ビの積載に適したものに交換されている。
 台枠は平形で、長さは13,500mm・BC間距離は10,200mmであった。ブレーキは重量車向のKE形+手、台車はTR41Cであった。

 改造時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は浮島町であった。昭和54年3月に廃車となった。


【第297週】060507作成R4A、071130R4A2、090202R4BY。

タキ5850形5881の写真

【写真297】 タキ5850形5881 昭和49年6月 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第1巻に「P00024」として収録されています。