吉岡心平のマーク

タキ9900形59922

私有貨車

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タキ9800形
タキ10000形

 番号
解説

タキ49953
タキ59942

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第263週
第265週

●積荷
構造

入口


 今回はタキ9900形で、積空ブレーキを装備したグループを取り上げる。

 我国貨車の積空ブレーキの歴史は、一部の試作を除けば特急コンテナ列車用のチキ5000形を嚆矢とするが、私有貨車も殆ど同時期に50トンマンモスタンク車タキ50000形やオールアルミのタキ8400形アルミナ専用車に導入された。暫くの間は特殊な車両向との位置づけであり、積空切替メカを中心にさまざまな構造が試行された。
 結局、台車に切替弁を取り付けて車体とはアーマードホースで結ぶ方式がKSD形として標準化され、私有貨車全体に適用されるようになったのは昭和41年のことであった。

 タキ59922は59941までの20両ロットのトップナンバーで、昭和41年10月日車本店で製作された。

 日車本店はタキ9900形の最多製作会社であり、外観・構造は本形式の標準と言ってよいだろう。但しこのロットは、KSD形積空ブレーキを装備したため、ブレーキ廻りの作りが変更されている。

 落成時の所有者はゼネラル物産KK・常備駅は浮島町であった。昭和42年3月には社名はゼネラル石油に変わった。昭和55年1月には日本石油輸送KKに移籍した。一生を通じて浮島町駅を塒としていたが、平成8年4月に廃車となった。


【第264週】050918作成R4A、070612リンク変更、071201R4A2、090601R4BY。

タキ9900形59922の写真

【写真264】 タキ9900形59922 昭和49年9月15日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第14巻に「P00794」として収録されています。