吉岡心平のマーク

タサ5700形35704

私有貨車

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タサ5600形
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解説

タサ25760
タサ35731

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第252週
第254週

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 タサ5700形には番台区分があり、タサ25760の次はタサ35700に飛ぶ。今回はこの35700番台のなれそめを解説しよう。

 昭和39年、各地でLPタサを含む大型タンク車の脱線が頻発した。原因は従来の側受隙間では、長く高剛性のタンク車では曲線出口の緩和曲線に追従できない事にあった。直ちに対策として側受隙間の拡大が実施されたが、とりわけ高剛性かつ長車体のタサ5700形とタキ4100二代形については、昭和40年2月以降申請の増備車から台車枕ばねを柔らかく変更した。こうして出来たのが枕ばねにコイルばねとオイルダイパを併用したTR41台車で、これを装備した車両が区別のため35700番台に附番されたのである。

 タサ35704は昭和40年7月川崎で35702〜04の3両ロットとして製作された。

 高張力鋼製のタンク体やタンク周囲の保冷キセ、マンホール弁方式の荷役装置、そして長大な平形台枠とKE形ブレーキ装置などは、従来のタサ5700形と同一である。
 台車は前述したTR41Dに変更された。コイルとなった枕ばねにより、識別は極めて容易である。

 落成時の所有者は大城物産KK・常備駅は寺井であった。写真は塩浜操駅で撮影したもので、京浜地区に運用されていたようだ。昭和51年2月には3両揃って日本石油輸送KKに移籍し、郡山駅常備となった。昭和58年6月に廃車となった。


タサ5700形35704の写真

【写真253】 タサ5700形35704 昭和49年5月5日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第1巻に「P00048」として収録されています。


【第253週】050703作成R4A、071014R4A2、081015R4BY、100827R4B、130915R4C。