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タキ9200形9218 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タキ9200形は45トン積アスファルト専用車で、我国では珍しかったダブルドームの超大型車である。既に昭和37年製のタキ9209を紹介したが、今回はドームが中央に寄ったグループを取り上げる。 タキ9218は、9217〜9219の3両ロットとして、昭和40年6月日車本店で製作された。 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mmであった。寸法は直径2,050mm・長さ16,000mmで、周囲には従来より厚い120mm厚のグラスウール断熱材を巻いたため、見かけの直径はタキ20000形並みに太い。内部には4組の焔管があり、鏡板の煙突に繋がっていた。 |
台枠はタキ50000形と異なり、異径胴を採用しなかったため通常の平形だが、流石に長さは18,120mm・BC間距離も14,120mmと極大である。ブレーキ装置も自重が大きいためタキ50000形のような積空にはしなかったが、さりとて貨車用では最大のKE305でもシリンダ直径が足りず、客車用のAV356ブレーキを採用した。台車はTR78であった。 落成時の所有者はシェル石油KK・常備駅は塩浜であった。写真は常備駅で撮影したものである。同社所有の本形式では最後まで残ったうちの一両だっだが、昭和59年10月に日本石油輸送KKに移籍し、名古屋南港駅常備となった。昭和61年10月に廃車となった。 |
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●同一専用種別 タキ8900形8903 昭和36年日車本店製で、30トン車。 タキ11700形11700 昭和43年川崎製で、45トン積の3軸ボギー車。 |
【写真252】 タキ9200形9218 昭和49年3月17日 塩浜駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第12巻に「P00695」として収録されています。