吉岡心平のマーク

タキ9200形9223

私有貨車

 形式
索引

タキ9150形
タキ9250形

 番号
ロット表

タキ9218

 ページ
索引

特別編1023
特別編1025

●積荷
●構造

入口


 タキ9223は昭和43年5月日車支店製で、9220〜9223からなる4両ロットの一員であった。

 本形式では5番目のロットで、所有者は共石と初めてシェル以外となった。常備駅の七重浜も初めてで、北海道内でのアスファルト運用も初めてではないかと思われる。また製造所も日車ながら、これまでの本店製から、初めて支店が製作を担当した。

 構造と主要寸法ははシェルが昭和40年に製作した9217〜9219に準じるが、外観は液出管やタンク梯子の数、網製踏板の採用など様々な変更点が見られる。

 下回りでは、空気ブレーキが従来装備していた積空から単純な空気に変更されたが、貨車用ではサイズ面で不足だったため、客車用のAV356形を採用した。このためブレーキシリンダの下に急動空気溜が見える。

 落成時の所有者は共同石油KK・常備駅は七重浜で、北海道内で運用されていた。昭和56年8月に日本石油輸送KKに移籍し、南港駅常備となった。常備駅名は昭和58年11月に名古屋南港に変わった。同時に移籍したタキ11700形と共に、先輩格のシェル所有車を置き換える形で、塩浜〜東新潟港のアスファルト輸送に使用されたが、昭和63年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和43年5月
製造所   日車支店
設計比重  0.9
タンク容積  50.6m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形2ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ  16,200mm
熱絶縁   厚さ120mmグラスウール
付帯設備  焔管(前後4組)
●荷役方式
荷役方式  上入れ上・下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   18,120mm
BC間距離  14,120mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ AV356形
台車      TR78形

タキ9200形9223の写真

【写真2024】 タキ9200形9223 昭和56年7月27日 七重浜駅にて P:吉岡心平


【特別編2024】090523作成R4B、130914R4C。