吉岡心平のマーク

タキ9150形9150

私有貨車

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タキ9100形
タキ9200形

 番号
ロット表


タキ9151

 ページ
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特別編110
特別編112

●積荷
●構造

入口


 タキ9150形を語るには、特別編72で解説したタキ9100形から始めなければならない。日本化学工業では昭和36年、珪酸ソーダ輸送用としてタキ9100形を新製した。同形式はステンレス製タンクを持つ優秀車だったが、オーバースペックだったようで、増備車はタンク体を普通鋼に変更した。このため形式を変更したのが本形式である。

 タキ9150は30トン積珪酸ソーダ専用車として昭和38年2月造機で製作された。上で述べたようにタキ9100形のタンク材質をステンレスから普通鋼にダウングレードしたのが特徴で、これにより

タンク塗色が黒となった事を除けば、外観・構造はタキ9100形と瓜二つである。なお時節柄、台枠にはジャッキ受が追加された。
 ところが同月同日、東曹産業が増備したタキ9151は、タキ2800形カセイソーダ液専用車を転用改造したもので、保温キセがある等、外観・構造が全く異なっていたため、話が複雑になっている。

 所有者は日本化学工業KK・常備駅は中条で、その後、常備駅は越中島から郡山へと変遷した。運用はタキ9100形と共通だったようである。昭和61年4月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ6300形6300 S3605日車支店製で珪酸ソーダ専用車の第一号、荷重35トン。

           タキ6300形6301 S3709日車支店製の第2ロット。ドーム上に雨除けカバーを持つ。

           タキ9100形9100 S3611造機製の先輩形式で、タンク体はステンレス製。


タキ9150形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
9150 S3802 造機 空白 日本化学工業KK
9151 S3802 造機▲ タキ2800形 2909 東曹産業KK

タキ9150形9150の写真

【写真1111】 タキ9150形9150 昭和49年3月2日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編111】011010作成、020727写真サイズ変更、031203リンク追加、031219R4、050413R4A、051218

リンク追加、060912ロット表R2追加、070828ロット表R3+R4A2、090602R4BY、090926R4B。