吉岡心平のマーク

タキ11200形11206

私有貨車

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タキ11000形
タキ11250形

 番号
ロット表

タキ11202
タキ11208

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第248週
第250週

積荷
●構造

入口


 タキ11200形は35トン積リン酸専用車で、昭和43〜53年に川崎・新潟・日車で6ロット14両が製作された。耐食材料にゴムライニングを用いた点が特徴で、ステンレス製タンクを持つタキ11300形が対抗形式である。

 タキ11206は昭和45年7月日車支店製で、本形式初の燐化学所有車として誕生した。同社所有車としてはタキ3650形に続くものである。

 設計比重は1.55と本形式中では最低の比重で、タンク容積は22.5m3であった。
 ドーム付のタンク体は耐候性高張力鋼板製で、板厚は胴板8mm・鏡板9mm、内面は厚さ4mmのゴムでライニングされ、寸法は直径1,850mm・長さ8,830mmであった。ドームの頂部は

塩酸タンク車に見られるようなフランジ構造となっていた。
 荷役装置は空気圧による上出し方式で、液出管だけがS字管となっている。
 台枠は日車特有の側梁省略形で、長さは10,000mm・BC間距離は7,000mm、ブレーキは積空+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は燐化学工業KK・常備駅は富山地方鉄道の稲荷町で、越中島などに運用されていた。ちなみに稲荷町の工場は、写真のように同駅の脇にあり、側線で直接積込んでいた。常備駅は昭和54年9月に半田埠頭、昭和60年1月に富山港、昭和62年頃に伏木と変遷し、本形式で最後まで残った3両のうちの一両となったが、平成9年度に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和46年11月
製造所   日車
設計比重 1.55
タンク容積 22.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板9mm
タンク内面 ゴム厚さ4mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ 8,830mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   枕梁間側梁省略形
長さ      10,000mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ11200形11206の写真

【写真249】 タキ11200形11206 昭和49年9月29日 稲荷町駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第17巻に「P00969」として収録されています。


【第249週】050605作成R4A、070114本文修正、090129R4BY、100719諸元追加+R4B、140220R4C。