吉岡心平のマーク

タキ15700形15700

私有貨車

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タキ15600形
タキ15800形

 番号
ロット表


タキ15704

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第232週
第234週

●積荷
●構造

入口


 タキ15700形では、既に最終ロットの車両を取り上げたが、今回はトップナンバーを紹介する。

 タキ15700形は、35トン積メチルメタクリレート専用車として昭和44〜48年に11両が日立・富士重・日車支店で製作された。

 タキ15700は昭和44年5月に日立で15701と一緒に製作された。
 化成品輸送用のキセ付35系に属し、この分野を得意とした日立で製作された、所謂「BC8500系」と言われる規格化されたタイプの一員であった。中でもタキ16200形酢酸ビニル専用車とは酷似しているが、本形式は荷役装置が下出し方式である点が異なる。

 タンク体はステンレス鋼製で、寸法は両端直径1,850mm・中央直径2,300mm・長さ11,000mmで、周囲には保冷のため厚さ110mmのウレタン断熱材と薄鋼板からなるキセがあった。
 荷役方式は通常の上入れ下出し方式である。
 台枠は35系標準で、長さは11,500mm・BC間距離は8,500mm、ブレーキは両側+積空、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は住友化学工業KK・常備駅は新居浜であった。昭和48年10月に日本石油輸送KKに移り、東高島駅常備となった。平成元年3月に名古屋南港、平成9年3月には郡山と便宜置籍駅を転々とし、、晩年はラテックス輸送に充当されていたが、平成13年9月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ7100三代形7102 S4308日立製、30トン積の先輩形式。


■主要諸元
製造年   昭和44年5月
製造所   日立
設計比重 0.94
タンク容積 37.2m3
●上廻り
タンク形態 異径胴(C3)形ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼(SUS304)
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク両端直径 1,850mm
タンク中央直径 2,300mm
タンク長さ 11,000mm
熱絶縁   厚さ110mmウレタン
付帯設備 吸湿装置
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   35系標準
台枠長さ   11,500mm
BC間距離  8,500mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C形

タキ15700形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
15700,15701 S4405 日立 住友化学工業KK
15702〜15704 S4502 富士重 内外輸送KK
15705 S4506 日車支店 三菱レイヨンKK
15706,15707 S4604 富士重 内外輸送KK
15708 S47xx 富士重 内外輸送KK
15709,15710 S4803 富士重 内外輸送KK

タキ15700形15700の写真

【写真233】 タキ15700形15700 昭和49年2月27日 東高島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第8巻に「P00430」として収録されています。


【第233週】050213作成R4A、050331リンク追加、070609ロット表R2、070625R4A2、070904ロット表R3、
090220R4BY、131218諸元追加+R4C。