吉岡心平のマーク

タキ7100三代形7102

私有貨車

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タキ7100二代形
タキ7150形

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[ロット表]


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特別編573
特別編575

●積荷
●構造

入口


 今回取り上げるタキ7100形は、私有貨車で唯一三代目を名乗る形式だ。何故「7100」と言う数が、こんなに好まれたのかは皆目判らない。

 タキ7100形は30トン積メチルメタクリレート専用車で、昭和43年8月日立で1ロット3両が製作された。この積荷では初のボギー車である。

 設計比重は0.94・タンク容積は31.9m3だが、積荷のMMAは大気中の酸素を重合防止に用いるため、空容積が4.6%と大きく、その分タンク体は大きい。
 ステンレス製のタンク体はドームレスの直円筒形で、直径は1,950mm・長さ11,450mmで、純度保持のためである。外周には保冷のため厚

さ110mmのウレタン断熱材と薄鋼板製のキセが設置されている。受台は帯金方式である。
 荷役方式は少し変っており、積込にもタンク下部の吐出管を使う下入れ下出し方式であったが、ラテックス専用になってからは、通常の上入れ下出し方式となった。
 台枠は平型で長さは11,950mm、ブレーキ装置は両側+KSD形積空、台車はTR41Cである。

 落成時の所有者は住友化学工業KK・常備駅は新居浜であった。昭和48年11月に日本石油輸送KK所有・東高島駅常備となり、昭和63年5月に専用種別はラテックスに変更された。その後は平成元年3月に名古屋南港、平成9年3月に郡山へと移動し、平成11年8月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ15700形15700 S4405日立製、住友化学工業KK向。

           タキ15700形15709 S4803富士重製、内外輸送KK向。


タキ7100a形7102の写真

【写真1574】 タキ7100三代形7102 昭和48年1月11日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編574】050331作成R4A、070722R4A2、100409R4B。