吉岡心平のマーク

タキ15600形15615

私有貨車

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タキ14900形
タキ15700形

 番号
ロット表


タキ15632

 ページ
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特別編339
特別編341

●積荷
●構造

入口


 貨車研究で有名な渡辺一策さんのリクエストは、タキ15600形の現存グループだ。

 タキ15600形は40トン積亜鉛焼鉱専用車で、00〜19の富士重製と、20〜37の日立製とに大別される。後者は特別編16で紹介したが、既に全車廃車されたので、現存するのは前者だけだ。

 タキ16515は昭和44年4月富士重製で、20両全てが同一ロットである。外観・構造は、富士重が独自に開発したタキ12200形セメント専用車に準じており、枕梁間の台枠を省略したフレームレス構造が特徴である。設計比重が1.8とセメントの約1.2に比べて大きいので、タンク体は一回り

小型となった。タンク材質は耐候性高張力鋼と普通鋼の併用で、断面は円筒と漏斗形とを組合せた独特のものだ。寸法は直径1,900mm・長さ9,250mmで、タキ12200形より直径で300mm・長さで100mmづつ小さくなった。
 台枠長さは10,000mm・BC間距離7,000mmとタキ12200形と同一だが、あえて車体長を短縮しなかったのは1m当たり総重量5トンまでとの規程による。台車はTR41Cだったが、最近TR209などへの振替が行なわれているようだ。

 所有者は東邦亜鉛KK・常備駅は宮下で、安中への運用に使用されている。平成13年末では健在である。


セメント専用車のガイド


【特別編340】030131作成、031212ロット表追加、031221R4、050504R4A、060825ロット表R2、071021ロット
表R3+R4A2、090428R4BY。


タキ15600形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
15600〜15619 S4404 富士重 東邦亜鉛KK
15620〜15635 S4409 日立 日本鉱業KK
15636,15637 S4701 日立 日本鉱業KK

タキ15600形15615の写真

【写真1340】 タキ15600形15615 昭和62年12月5日 宮下駅にて P:吉岡心平