吉岡心平のマーク

タキ6600形6600

私有貨車

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タキ6550形
タキ6650形

 番号
ロット表


タキ6604

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第211週
第213週

積荷
●構造

入口


 タキ6600形は30トン積エチレングリコール専用車で、昭和33〜45年に28ロット39両が製作された。
 積荷はポリエステル繊維・PET樹脂の原料で、このためタンク車は、コンビナートから各地の繊維・樹脂工場への原料輸送用として用いられた。吸湿性が強いため、自車に除湿装置を持っているのが特徴である。

 タキ6600と01は本形式の第一ロットで、昭和33年2月に三菱で製作された。

 タンク体は普通鋼製だが、積荷の純度保持のため、当時は極めて高価なステンレス薄板で内面を被覆した。タンク寸法は直径1,890mm・長さ10,100mmで、ドーム頂部がドラムカン形なの

は、工作を簡素化するため、該部はステンレス厚板として内貼りを省略したためと思われる。
 荷役方式は通常の上入れ下出し方式だが、荷卸し時にタンク内に流入する空気を除湿するため、タンク上部に設置された横置き円筒形吸湿装置が目立つ存在であった。
 台枠は平形で、長さ11,000mm・BC間距離7,700mmであった。ブレーキ装置は自重の大きい車両向のKE+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は東洋レーヨンKK・常備駅は三島であった。昭和36年3月に三井物産KK・桜島駅常備に変わったが、これは東レ以外へも運用するためと思われる。常備駅は昭和45年11月に前川に移った。満25才を迎えた昭和58年2月、タキ6601と一緒に廃車となった。


【第212週】040919作成R4、041202R4A、050513リンク追加、070630R4A2、081120R4BY。

タキ6600形6600の写真

【写真212】 タキ6600形6600 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第37巻に「P02174」として収録されています。