吉岡心平のマーク

タキ3500形13547

私有貨車

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タキ3000形
タキ3600形

 番号
解説

タキ13531
タキ13565

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第213週
第215週

●積荷
●構造

入口


 「だって見たんだもん!」とは、誰にも信じて貰えないとき吐く台詞だが、今回はまさしくこの例に相応しいタキ3500形の珍車を紹介する。

 タキ3500形は昭和29〜39年に30ロット179両が作られた30トン積アルコール専用車で、我国アルコールタンク車の最多両数かつ標準形式であった。

 タキ13547は昭和38年8〜9月に富士重で13541〜58の18両が製作されたロット28の一両であった。
 写真を見ると、後期形のタキ3500形としては全く標準的なスタイルだ。ところが専用種別標記の下に何やら小さな文字が・・・ そう「内面ゴムライニング」と標記されている!!

 タキ3500形にゴムライニングとは穏やかではない。色々調べた所、このロットは純度保持のためタンク内部をエポキシコーティングして落成しているので、関係者がこれを見間違えたとの説に落ち着いた。だがその真相は・・・謎である。
 タンク体は普通鋼製で、内面はエポキシ樹脂でコーティングされていた。寸法は直径2,050mm・長さ12,150mmと本形式の標準値である。
 台枠は標準的な平形で、長さは12,800mm・BC間距離は9,500mmであった。ブレーキ装置はKD+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は内外輸送KK・常備駅は岩国であった。常備駅は昭和51年4月に新興駅に移り、醤油などの輸送に活躍したが、平成7年6月廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和38年9月
製造所   富士重
設計比重 0.8
タンク容積 37.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 12,150mm
タンク内面 エポキシ樹脂
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,800mm
BC間距離  9,500mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ3500形13547の写真

【写真214】 タキ3500形13547 昭和51年3月6日 塚口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第38巻に「P02244」として収録されています。


【第214週】041003作成R4、050413R4A、070706リンク変更+R4A2、080514R4BY、101110諸元追加+R4B。