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タキ7500形7508

私有貨車

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タキ7450形
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解説

タキ7500
タキ7510

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第207週
第209週

積荷
●構造

入口


 今回は、タキ7500形濃硝酸専用車の中でも、標準的な存在だった三菱製を取り上げる。

 タキ7508は昭和36年5月三菱で、三菱化成向けに作られたタキ7506〜08からなるロットの一員である。
 戦後のアルミタンク車の発展は、タム100形の更新修繕を通して三菱重工が主導した。このため30トン車も同社がいち早く開発・上市することになった。昭和34年のことであった。
 本車は三菱製の本形式では3番目のロットで、基本となる構造・寸法は最初のロットと同一である。
 設計比重は1.48、タンク容積は20.6mであった。

 タンク体は高純度アルミニウム製で、板厚は胴板13mm・鏡板16mmと厚い。寸法は直径1,885mm・長さ7,700mmで、ずんぐりとした外観となった。受台は大型のもの4基で、センタアンカ部は多数のリベットが目立つが、これらのプラクティスはタム100形更新で培ったものであった。
 台枠は平形で、長さは8,600mm・BC間距離は5,300mmであった。台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dに改造されている。

 所有者は三菱化成工業KK・常備駅は黒崎であった。昭和49年8月には荷重28トンに減トンされた。社名は三菱化成KK→三菱化学KKと変遷したが常備駅は黒崎のままで、安治川口などに運用されていた。平成11年2月に廃車となった。


タキ7500形7508の写真

【写真208】 タキ7500形7508 昭和50年3月9日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第37巻に「P02177」として収録されています。


【第208週】040822作成R4、050412R4A、070703R4A2、080724R4BY、100523R4B。